児童相談所の概要

児童相談所とは

日本における児童虐待相談対応件数は令和5年度時点で225,509件となっており、10年前と比較すると約3倍になっています。

児童相談所では、虐待に関する相談だけでなく、障害相談や育成相談、非行相談などのこどもに関する家庭などからの相談を受け付け、それぞれのこどもや家庭に効果的な支援やこどもの安全の確保を行うなど、家庭に寄り添いながら、こどもの明るい未来を一緒に目指していく、こどもや保護者等に携わる専門の相談機関です。

令和7年4月1日時点
全国に240か所の児童相談所が設置されています。

児童相談所における相談種別対応件数

児童相談所における相談種別対応件数の円グラフ。養護相談が51.3%を占めるが、障害相談(33.7%)や育成相談(7.1%)など多様な相談に対応していることを示している。

出典:厚生労働省 令和5年度福祉行政報告例

児童相談所の体制

児童相談所には、児童福祉司や児童心理司、児童指導員、保健師等の専門的なスタッフがおり、それぞれの役割に応じて、こどもや家庭の支援を行っています。

児童相談所で働く主な職員

  • 児童福祉司 こどもの福祉に関する相談に応じ、こどもや保護者、関係者等の必要な支援などを行います。
  • 児童心理司 こどもや保護者の相談に応じ、診断面接や心理検査、観察等によって心理学的な観点から援助の内容や方針を決定したり、心理療法やカウンセリング等を行います。
  • 児童指導員 家庭の事情等により一時保護施設に入所するこどもの育成、生活指導等を行います。
  • 保 健 師 育児相談や保健指導、一時保護中のこどもの健康管理等を行います。
  • 医 師 こども、保護者等に対する医学的知見からの指導や診察、医療機関や保健機関との情報交換や連絡調整等を行います。
  • 弁 護 士 児童相談所における法的手続きへの助言や調整、措置等に反対する保護者への法的根拠に基づいた説明・対応等を行います。

児童相談所の体制(一例)

児童相談所の体制(一例)を示す組織図。総務、相談・支援、判定・支援、一時保護の4部門の役割と、児童福祉司、児童心理司、医師、児童指導員などの専門スタッフの配置を示している。

ある児童福祉司の1日の流れ(一例)

  • 8 : 30

    登庁

  • 9 : 00

    所内全体会議

  • 11 : 00

    お子さんとの面接

  • 12 : 00

    昼休憩

  • 13 : 30

    家庭訪問

  • 15:00

    保護者との面接

  • 16 : 00

    記録作成・関係機関等への連絡

  • 17 : 15

    退庁

児童福祉司が家族と面談し、相談に対応している業務風景のイラスト

先輩児童福祉司の声

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ある児童心理司の1日の流れ(一例)

  • 8 : 30

    登庁

  • 9 : 00

    所内全体会議

  • 11 : 00

    お子さんとの面接

  • 12 : 00

    昼休憩

  • 13 : 00

    心理検査

  • 14 : 00

    療育手帳判定

  • 16 : 00

    記録作成・関係機関等への連絡

  • 17 : 15

    退庁

児童心理司が子どもと1対1で面談し、話を聞いている業務風景のイラスト

先輩児童心理司の声

Coming soon...